鳥は、緑の少女を助けようと必死に引き寄せている。 けれど少女は、期待していない。心はすでに疲れ果て、どこか無気力だった。 ――どうせ、今回も裏切られる。 そう思いながらも、ほんのわずかに、信じてみたい気持ちが残っている。 差し出される鳥の愛を受け入れようとするが、うまく応えられない。 その手は、触れそうで触れられず、心は近づきそうで離れていく。 愛とは、差し出されれば必ず受け取れるものではない。 それは時に、触れることすら難しい、脆くて遠いものでもある。